破裂日和
真夜中に国道を突っ走っていた。平日の深夜、周囲にはお店どころか家もなく、ライトを消したなら真っ暗といったようなところ。午前零時より放送され、静かな音楽を流す番組が好きで、あえてこの時間に移動をもする。この日とて同様の理由でもあった。
「ボンっ!」
不意に音がした。何の音だろうとドアミラーなど確認するも状況が分からなかった。とすると、徐々に煙が舞い上がっきた!誰もいない深夜、未来へと続く道、もしや、これはイリュージョン!さもなくば、タイムスリップか!?と胸が躍りだした!
「ボコボコボコ…」
気持ちが高鳴ったものの、結果は単なるパンクでした。前輪の右側。まぁ事なく停車し、安全な場所まで移動を行えたものの、あのまま速度を落とさずに未来へ向かって突っ走っていたなら…と冷たい汗を流したが、この後のタイヤ交換によって、今度は冷たくない汗を流した。
幸いタイヤ保険なるものに加入していたが為、保険の適用によって交換。それも四本のタイヤをすべてというのだから有難いく、このような場合には加入していて良かったと思うばかりだ。正直なところ、加入する際は半ば損をするような印象があったけれど、人生のみならず、何事も何が起こるか分からものだ。そして、今回のようなパンクによる空気抜けは避けたくも、日常においてストレスを貯めぬようにガス抜きは定期的にしておこうと思う。
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